うどん小話 番外編 その十三 投げキス
猛暑、炎暑、酷暑であった今年の夏も、もう残暑となりました。うどん店の庭木のセミも、鳴き声が変わってきました。「ミンミンゼミ」から始まり、「アブラゼミ」・「クマゼミ」となり、今は「ツクツクボウシ」の声が聞こえてきます。庭のあちこちにセミの死殻が目に付き、一生の短さに哀れを感じます。
さて、今年の夏はなんと言ってもアテネオリンピック大会です。前半が終わり、日本選手の大活躍で寝不足の状態が続いています。特に日本柔道の美しさ・・・・!!。素晴らしさ・・・・!!。一本を取る柔道に感動しております。
こんな中で井上康生選手が一本負けをしました。なぜこんなことになったのか。私なりに考察してみました。
昨年、大阪で開催された世界柔道選手権大会で井上選手は優勝しました。この時、井上選手は武道家として絶対やってはいけないことをしてしまいました。試合場の神聖なタタミの上で、放送席にゲストとして来ていたN・F嬢に"投げキス"をしたのです。このシーンをおぼえている方もいるはずです。女優のN・F嬢との約束であったらしい(N・F嬢が後日談として発言しています)。
この瞬間から"武道の神"が井上選手の肩から降りてしまいました。これ以後、井上選手は勝てなくなった。今年の全日本でも敗けてしまいました。アテネでも"神さま"は乗っていなかった。
いかなる種目でも、オリンピックで優勝する人達は"神さま"が乗ってくれているのです。特に今大会の男子体操団体の選手達がそうです。ですから"神がかり的"な技が出る。
絶対に神・仏の存在を信じ、一所懸命な"気"を持つことが大切であることを、アテネ大会が教えてくれました。
やっぱりアテネはオリンピック発祥の地、そして神々の地でした。