うどん小話 その百八十五 フォッサ・マグナ(パート2)
日本列島は現在の形に向かって土台が持ち上がり、海面上に姿を現し始めます。それにつれ「フォッサ・マグナ」の海(溝)も北へ退いていきます。
さらに日本列島の完成に彩りを添えるのが、火山の誕生です。日本列島は、太平洋をとりまく火山帯の一部になりました。現在あちらこちらで見られる火山は約200万年前以降に誕生したものです。
このようにして日本列島は完成していきました。ここで話は大きくとびます・・・・。
では「フォッサ・マグナ」はどこへ消えたのでしょうか。この消えた溝(フォッサ・マグナ)を日本列島で発想(発見ではありません)したのが、ナウマン博士(ナウマン象の発見者)です。
直接目には見えないU字溝のような大きな溝は、日本列島を上から見て西縁は糸魚川-静岡構造線、東縁は新発田-小出構造線・柏崎-千葉構造線となっています。
このように「フォッサ・マグナ」とは一本の線ではなく、広く大きな帯状地帯で、日本海側から太平洋側にあることがおわかりいただけたでしょうか。もっとも、地球規模で見ると一本の線と言えなくもないですが。このU字溝は古い地層(主に中生代・古生代の地層)の上から新しい地層(新生代の地層)が積っているというわけです。新しい地層は約6000mもあり、北アルプスが3000mあるのですから、9000m以上の溝が日本列島中央部に隠れていると言うことになります。
この「フォッサ・マグナ」が、我々日本人の生活に大きく影響しているのです。
このことは次ページで書いてみます。