うどん小話 その六十六 不許葷酒入山門
やっと"ネギ"の話に入れました。12月からは"ネギ"についての話を連載する予定でしたが、12月はやっぱり「師走」です。バタバタ走り廻っていました。
禅寺の入り口に、「不許葷酒入山門」(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)と書いた戒壇石(かいだんせき)が建っています。
"葷"とはニンニク・ラッキョウ・ネギ・ショウガのことです。これらは強精食品で酒とともに人間の魂を乱すものとして、寺に持ち込みが禁じられているのです。
ニンニク・ラッキョウ・ネギ・ニラ・タマネギ等は全て親戚関係にあり、強精食品として古代エジプト時代から栽培されていました。
ピラミッドを築く労働者には、タマネギとニンニクが必須の食料だったようです。ローマ時代にはタマネギは精力剤として知られており、アラビアンナイトの千一夜物語にも登場しています。
「七味唐辛子」の小話で薬味のことについて書きましたが、"ネギ"も立派な薬味です。
うどんと一緒に食べることにより、体に良い「薬」となるのです。
医食同源!!