うどん小話 番外編 その十七 あん餅雑煮の謎
日本の食文化最大級の謎を発見しました。今年で六十一回目の正月を迎えたわけですが、ずっ~と不思議に思っていたことがあります。
新年を迎える準備として、まず門松、しめ飾り、しめ縄、鏡餅、などなどがあり、大晦日には"年越うどん"を食べ、除夜の鐘を聞きながら床につきます。
そして「明けましておめでとうございます」と新年を迎え、初詣、若水迎え、あん餅雑煮、おせち料理、お年玉と続きます。この一連の行事のなかに、不思議な"食べ物"があるのです。
私は学生時代、東京で4年間生活をしました。その時、東京の人も、関東一円の人も、いやそれどころか日本中の人が雑煮には"丸いあん餅"を入れるものだと思っていました。しかも、白味噌仕立ての味噌汁で・・・・。ところがこの雑煮のことを友人達に話しますと、もうみんなびっくり仰天・・・・!!。私を宇宙人のような目で見るのでした。
この時以来、いつかこの謎に迫ってみたいと思っていました。ついにその時が来たのです。
先日、高松市内に本社がありますK証券のH会長が主催する「古事記を読む会」の勉強会(高松市紺屋町大同生命ビル2F、毎月第3木曜日PM2:00~4:00)で、高松藩(松平家十二万石)の歴史についての話がありました。このなかに"あん餅雑煮"の謎を解く鍵があったのです。
この話は高松藩のことを詳しく説明しなければなりません。話が少々長くなりますので次ページへと続きます。