うどん小話 その七十八 母・娘(親子)
一週間に三度は来店いただいていたお客様の話です。
いつも親子で来店します。午前中の11時30分頃なので、話をする機会が多くありました。"うどん通"というより"食通"といった方がいいくらい香川県内の美味しい店を知っていました。
その上、頻繁に上京しますので、東京都内の有名店でも食べ歩きをしていました。その時の話を私がお聞きしますと、楽しそうに教えてくれるのです。
このように良いお客様でしたが、小話その八で出てきます当店の新人笠井君が打った"うどん"が気に入らず、お顔を見せなくなりました。
今では笠井君、立派な職人さんになっています。高松店の店長にも負けず劣らず麺が打てます。この小話をお読みになる機会があれば、どうか来店いただき、笠井君の麺を食べてみてください。
新人の職人を育てるのも"通"の役割だと思うのですが・・・・。