トップページ » うどん小話 » 第六巻 目次(101~120) » その百十四 車楽(だんじり)(パート2)

うどん小話

  • 第一巻目次(1~20)
  • 第二巻目次(21~40)
  • 第三巻目次(41~60)
  • 第四巻目次(61~80)
  • 第五巻目次(81~100)
  • 第六巻目次(101~120)
  • 第七巻目次(121~140)
  • 第八巻目次(141~160)
  • 第九巻目次(161~180)
  • 第十巻目次(181~200)
  • 番外編目次(1~)

うどん小話 その百十四 車楽(だんじり)(パート2)

祭のことを一ページ書こうと思っていましたが、「どうやぶり」の言葉がどうしても引っかかり、調べてみることにしました。

町内一番の祭好きなY先生(接骨院経営)から連絡があり、それは「労破り」だろうということでした。Y先生、数年前に"お頭屋"が当たり、お祭りの頭人になったことがあり、今年(平成13年10月14日)のお祭りでも「ちょうさ」に乗り、太鼓を叩くほどのスーパー祭好きです。

もう一人は空手の仲間であるK先生からの電話で、"頭屋破り"だろうという説です。K先生、滝宮町内で「しし」の世話人を永年しており、町内の古老からの話として教えてくれました。

そのほか"同破り"・"党破り"などの説があり、諸説それぞれ意味があるのです。"同破り"・"党破り"は祭の仲間一同の解散を表しているし、"労破り"は祭の慰労をすることにつながっています。また、"頭屋破り"はお頭屋の役目をこの日でもって終わるということになります。これでは結論が出ません。

そこで多和神社の神主さんに直接お尋ねしました。多和神社は香川県内では格式が高く、歴史もあります。(875年・平安時代前半、従五位下。889年、多和神社相殿の祭神が勧請。)そのうえ、神主さんは国語の教師でした。昔はY先生ともども麻雀仲間でもありました。(小話その九十五に登場します九州のKさんも仲間。)

神主さんの説は"堂破り"でした。これで決まりです・・・・!! 神主さんが言うのですから間違いありません。しかも、自信を持って言い切りました。(但し、香川県と徳島県だけとのことです。)

ちなみに、だんじり祭の岸和田では「らくさく」と言い、愛知県知多地方では「板洗い」とか「山おろし」とか呼んでいるそうです。また、地方によっては直会(なおらえ)と言う所もあります。

岸和田の「らくさく」は私の感想ですが、"楽割く"という字ではないかと思います。「だんじり」は"車楽"と書きますから、「だんじり」の後仕舞いの意味になります。

次のページから"うどん屋"の話にもどります。
このページのトップへ戻る