うどん小話 その四十二 七味唐辛子
七つの薬味が巧みにブレンドされ、独特の美味しさをかなでる七味唐辛子。
さまざまな日本食の味を引き立てるアクセントとして古くから親しまれています。
いわば日本の食文化が生んだ独自の”混合スパイス”です。
この七味唐辛子、関東と関西ではブレンドの仕方が異なり、西に向かうほど辛みより香りが重視されます。
七味唐辛子はそもそも「漢方薬を食に利用できないか」ということで考案されたものです。
小話その四十で書きましたが、薬味を食べるためにうどんがあるのかもしれません。
「赤唐辛子(あかとうがらし)」・「陳皮(ちんぴ)」・「山椒(さんしょう)」・「胡麻(ごま)」・「芥子(けし)の実」・「麻(あさ)の実」・「青紫蘇(あおじそ)」・「生姜(しょうが)」・「青海苔(あおのり)」、これらが七味唐辛子の中身なのです・・・・・・・・が
なぜか9種類あります。
この謎を次回からしばらく話しをしていきたいと思います。
小話その四十一でタイ旅行のことを書きましたが、書き忘れていたことがあります。
それは日本の夏(特に瀬戸内海地方)の暑さと旱魃のことです。
熱帯地方のタイでもこの時期日中の気温は28℃位です。
それに夕方の6時位になりますと、必ず雨(スコール)が降ります。
この雨のため夜は気温が下がりすごしやすくなります。
今年の夏(平成12年)を経験された香川県の方はなぜ”うどん”・”ソーメン”が讃岐地方で発達していったのか理解していただけたでしょうか。
小話”その五”、”その十七”、”その三十一”をもう一度見ていただきたいと思います。
ため池(人工の池)がなければ稲作が出来ない地方なのです。だから空海の満濃池の伝説があるのです。
ちなみに、香川県のため池の数は、面積当りとしては日本一です。