トップページ » うどん小話 » 第三巻 目次(41~60) » その四十三 七味唐辛子のルーツ

うどん小話

  • 第一巻目次(1~20)
  • 第二巻目次(21~40)
  • 第三巻目次(41~60)
  • 第四巻目次(61~80)
  • 第五巻目次(81~100)
  • 第六巻目次(101~120)
  • 第七巻目次(121~140)
  • 第八巻目次(141~160)
  • 第九巻目次(161~180)
  • 第十巻目次(181~200)
  • 番外編目次(1~)

うどん小話 その四十三 七味唐辛子のルーツ

薬味のうち、辛み成分でありかつ七味唐辛子の主役であるトウガラシの話から始めましょう。

トウガラシは中央アメリカ・南アメリカ及び西インド諸島が原産地であり、すでにおよそ9000年前に栽培され常食されていたとされています。

中南米のインディオ達はトウガラシを薬用に使用していて、「アヒ」と呼んで下痢などを治療するのに服用していました。

今では世界の三大スパイスといわれる「ペパー(胡椒)」・「シナモン(桂皮)」・「クローブ(丁子)」と肩を並べるほど世界中で広く使われています。 ある意味では三大スパイス以上の利用があるほどです。

トウガラシ(チリ)を世界中に広めた人物は、かの有名なクリストファー・コロンブスです。 コロンブスは新大陸を発見した1493年に、コーカサスのペパー(胡椒)よりももっと辛く、種類も色彩も豊富なトウガラシ(チリ)を偶然発見し、それをスペインに持ち帰ったとされています。さらに50年後の16世紀中頃に日本に渡来することになります。

皆様の中にはトウガラシは中国大陸から朝鮮半島を経由して日本に伝わったと思っているでしょうがそれは違います。 日本から朝鮮半島に伝わったのです。

司馬遼太郎ファンの方であれば一度や二度はこの話しを読んだことがあるでしょう。

日本文化の中にはトウガラシに限らず、日本から中国大陸に発信していたものはいっぱいあります。

このページのトップへ戻る