うどん小話 その六十八 葱(パート2)
ネギが日本に渡来したのは、8世紀以前だといわれています。ネギの名が記録に初めて登場するのは、8世紀に編纂された「日本書紀」で「秋葱」(あきぎ)という言葉で出ています。また平安時代の「延喜式」にもネギの説明と栽培法が記載されています。
もっとも、ネギは古代には神事や祭事に神に捧げる野菜として使われていましたので、記録に残されているよりもっと早く伝来していたのではないでしょうか。
ちなみに古い橋の欄干の柱頭デザインはネギ坊主(ネギの花)で、「擬宝珠」(ぎぼうし)と書きます。
私達が学生時代に学んだ歴史書より古代の人達は、もっともっと早くから大陸と日本を自由に往来していたように思います。
話は横道にそれますが、「魏志倭人伝」の中で倭の女王「卑弥呼」が魏の国王に朝貢した品物の中に、当時の中国にも無い立派な絹織物があったのです。
この献上品に含まれた絹製品は、中国が極秘にして輸出をかたく禁じていた養蚕と製絹の技術を、倭人がすでに知っていたことを物語っています。もしかするとシルクロードの始点は日本(邪馬台国)かもしれません・・・・?
小話その四十三でも書きましたが、日本文化が大陸(中国)に向かって発信していることはいっぱいあります。
もっと日本文化に誇りを持ちましょう。