うどん小話

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うどん小話 その八十七 井戸

今日は井戸水について書いてみます。小話その一で書きましたが、当店の"だし"は深井戸の天然水を使用しています。

今から30年前に開店したのですが、場所が志度町天野峠の一番高いところでしたので、当時、町水道が引かれていませんでした。うどん店を開業するのに"水"が無いのでは話になりません。 店の新築工事と同時進行で井戸を掘り始めたのでした。もし"水"が出なければ全てが無駄になってしまいます。今から考えるとずいぶん無茶なことをしたものだと思います。

ただ、私の友人(津田町のT君)の奥さんが、高松市内にあります某有名ボーリング社(T社)のお嬢さんでしたので、なんとかなるとは思っていました。 T社に井戸堀りをお願いしましたところ、香川県内では一番腕のいい職人さんを2名紹介していただきました。

少々苦労はしましたが、2本の井戸を完成させることが出来たのです。この井戸の深さは約20m位(ビル6階)あり、現在では掘る職人さんはいないとのことです。

この井戸2本を約10年ぶりに、5月の連休前に井戸替え(井戸の掃除)をしました。町内の土建屋さん(O建設会社)にお願いし、大型水中ポンプで井戸水全てを抜き取ってもらったのですが・・・・、あまりの深さにビックリしていました。

上からライトで照らしてみますと、地下20mの花崗土から水が湧き出てくるのが見えるのです。夏場の渇水期でも決して涸れることがありません。

この深井戸から空気にふれることなく、直接蛇口から出てくるのですから、この"水"がおいしくないはずがありません。"水"だけでも試飲したい方はぜひどうぞ・・・・!!本当に飲んでみてください。

食べ物の原点は"水"にあります。何度も書きますがうどん屋は"水屋"なのです。

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