うどん小話

  • 第一巻目次(1~20)
  • 第二巻目次(21~40)
  • 第三巻目次(41~60)
  • 第四巻目次(61~80)
  • 第五巻目次(81~100)
  • 第六巻目次(101~120)
  • 第七巻目次(121~140)
  • 第八巻目次(141~160)
  • 第九巻目次(161~180)
  • 第十巻目次(181~200)
  • 番外編目次(1~)

うどん小話 その百二十 音痴

今日は音痴について書いてみます。私自身、声は大きいのですが(空手道のおかげ)、歌は音痴。自分で歌っていて、音が外れているのがわかります。友人達からは、外れているのがわかるのはエライ、と変なほめられ方をされています。

歌に音痴があるように、方向音痴(最近はナビゲーターで解消)・味音痴などの人達もいます。それと武術音痴もおります。これは「武才」がないと言うそうです。我々の仲間にも頭に浮かんで来る人がいます・・・・人には言えませんが。

さて、味音痴ですが、この原因の大半は家庭料理にあるように思います。三十年間うどん屋をやってきて、お客様の"だし"に関する知識の無さにはガッカリさせられることがあります。麺料理の基本は"だし"にあります。人工調味料で取ったものか、天然の海産物で取ったものか、自分の"舌"で判断しなければなりません。

この"舌"の感覚をみがくのは、子供の頃からの家庭料理ではないでしょうか。最近はインスタント食品や人工甘味料を使った食事をする家庭が多くなりました。本物の味を知らない子供たちが多くなったように思います。

私達の世代では毎日三度の食事は母親手作りの「おかず」でした。それにより親の味覚が子供たちに伝承されていくのです。

食べ物は神様からの贈り物です。神様は自然なのです。その自然から作り出された物を食べ、人間と自然が同化していくのです。

味音痴にならないよう、天然の食べ物を大切にしましょう。

このページのトップへ戻る