うどん小話 その百三十三 大発見
不思議な話、謎の話が続いていますので、今日も引き続きチベットと日本の不思議な関係の話を書いてみます。
うどん小話その六十二で、チベットにも"年越うどん"があることを書きました。他の文献(全アジアを喰らう:講談社)からも、チベット人はうどんが大好きな民族であることが発見できます。小話その百十三で、山車(ダシ)のことを書きましたが、この山車がチベットにも有り、祭の風習、年越しうどん、正月の行事などなど、日本とソックリなのです。
山車の山とはチベットのことでしょうか・・・・? と書いて以来、このことが気にかかっていました。なんとか、この謎を解いてみたいと思い、いろいろな本に目を通していたところ、先日、大発見したのです。
「NHK出版」から出版されている「日本人はるかな旅:マンモスハンター シベリアからの旅立ち」という本です。
「現在日本列島に住む人々に、縄文時代あるいはそれ以前の旧石器時代の人々から伝わっている遺伝子があることが知られています。
この染色体(Y染色体のYAP多型)は日本人で数パーセント見いだされ、それもアイヌ人、沖縄人で頻度が高いのです。ところが、お隣の韓国ではほとんど見つからない。韓国どころか広いユーラシアでも、この突然変異の遺伝子が見つかるのは、なんとチベットだけなのです。
数万年前のユーラシアのどこかで、縄文人とチベット人の共通祖先がいて、この遺伝子が現代まで伝わってきた可能性がある。」・・・・と書かれていました。
これを読み、「小話その六十二」「小話その百十三」で書いたことに自信が持てました。
「NHK」さん、ありがとうございました。"おかめ"、"かしわ"、"チベット"と三つの謎が解けました。
好奇心と感動、そして感謝の心があれば歳はとりません。