うどん小話 その百四十四 箸
今年の夏の暑いこと。36℃以上の気温が連日続いております。熱帯地方のバンコクより、日本の夏が数段勝っています。9月2日からバンコク行きの計画があるのですが、一日も早く避暑に行きたいほどです。
こんな猛暑が続いているつい先日、割烹を営んでいる友人のI君が箸(手作りの竹製。長さ24cm・重さ10g)をプレゼントしてくれました。時々、友人と食事に行くのですが、この箸が何とも言えない不思議な感触なので「欲しいな・・・・」と小声で言ったのをおかみさんが聞いていて、数日後に2組の箸をいただきました。この箸が私の命を救ってくれるとは、この時は知るよしもありませんでした。
おかみさんが店の奥から箸を持ってきてくれたのですが、この間2~3分位であったでしょうか、主人のI君と雑談し、箸を袋に入れてもらい店を出ました。その帰路の交差点で、三重衝突の交通事故があったのです。まだ事故車の中に運転者は閉じ込められ、車からは煙が立ちこめ、まったく危険な状態でした。この現場はテレビニュースで流れたほどです。
もしこの日、箸を貰わず2~3分早く店を出ていれば、私がこの事故に遭遇していたでしょう。この道路はいつも通るところです。私の性格でしょうか毎日通る道は決めているのです。車は小型の箱バンなので、たぶんペッシャンコ・・・・!!。
このようなわけで、I君からいただいたこの箸は私の命の恩人、いや恩箸なのです。毎日、この箸に感謝を込めて特別扱い。食事後は自分で洗い、決めた場所に置いてあります。
この店の名前は「あうん」。看板もなし、玄関もわからないのですが、いつも客でいっぱい。
I君夫婦に感謝、感謝。
そこで、次のページからは"うどん"に絶対必要な箸について書いてみます。